FBL クラインフォーゲルバッハの運動学   1A/1B講習会 東京開催 

2017年10月21日~28日の8日間、東京で行われましたクラインフォーゲルバッハの運動学講習会、今回は1b歩行について、少しお話をいたします。

1bは歩行に特化したコースで、1aで学んだ基本的なクラインの考え方と基に、歩行について学びます。

1)PassengerとLocomotorについて
ペリー女史は歩行において、上半身をPassenger、下半身をLocomotorと表現いたしました。
簡単ではありますが、Locomotorとは歩行の推進力を生み出すもの、ここでは下肢が体重を前方に移動させる運動がそれにあたり、Passengerはそれについてくるものと考えてください。

つまり、歩行は常に下肢運動によって生み出されるものになりますので、歩行時のStep動作はActiveなものになります。

しかしクライン女史は歩行におけるステップはReactiveな動作と考えました。歩行の推進力を生み出すために上半身の質量を前方に傾けると、それにより下肢のステップ動作が起こります。もしステップがなければ、転倒してしまうことになるからです。
つまり、推進力を得るために行われる質量の前方移動に対し、ステップ動作を繰り返すことで支持基底面を常に前方向に作ることとなり、結果、前方への移動が行われる…これがクラインの歩行に対する基本的な考え方です。クラインでは上半身・下半身いずれもLocomotorになると考えています。

また歩行率・歩幅等、歩行に関する標準値を利用し、クライン独自の考え方と照らし合わせ、評価・治療に結び付けることを学習します。

最後に
理学療法士・作業療法士ではなくても、「あれ、あの人の歩き方変わっている・・・」
といった感じで歩行時の跛行は気がつくものです。

どちらかというとクラインは自分の眼を信じて、それをどう分析し、治療に活かすのか…個人の能力に委ねられる点が多分にあるので、どちらかといえば、エビデンスのない、非科学的な介入かもしれません。

そのベースとなる考え方はクライン女史の「スムーズで協調性のとれた、美しい動作・・・の追求」です。言葉からもその価値観が人によって違うことが感じれると思います。今ではそれがかえって心地良く感じる時もあったりします。

興味がある方は是非クラインの講習会へ!! 考え方が変わりますよ!!

 

 

 

 

 

 

 
1)レバーアームと支点について・・・関節を機能的に考えた評価方法です
たとえば肘関節は前腕(遠位のレバーアーム)と上腕(近位のレバーアーム)の長さがが
ほぼ同じです。レバーアーム間の支点(運動軸)は肘関節になります。
次に股関節を考えたいですが、近位のレバーアームは骨盤で、遠位のレバーアームは大腿
になり、レバーアームは大腿の方が長くなってしまうため、近位のレバーアームである骨盤
は大腿の運動に対して、体幹部での固定力が充分ではないため、運動に追従するのようにな
ります。この運動のつながりを「継続運動」という言葉でクラインでは説明します。

2)継続運動とカウンターについて・・・運動連鎖について
継続運動は1)で挙げましたので、カウンターについて話をしたいと思います。カウン
ターとは簡単に言えば継続運動を止める運動の事で、初動運動の方向とは反対方向の運動に
なります。カウンターにはカウンターアクティビティ(視覚的に捉えられない筋活動)とカ
ウンタームーブメント(視覚的に捉えられる筋活動)に分けられます。
初動運動(Primary Movement)は最初に起こる運動、それを相殺するのがカウンター運
動になります。これらの運動を説明する用語として、初動運動を誘発し、それに伴う運動連鎖全体をコントロールする部位(Clitical Distance Point:評価の距離点)といい、カウンター運動により継続運動の停止が見られる関節を(Clinical Distnce Pivot)といいます。

3)バランス反応について・・・カウンターウエイトについて
カウンター運動には上記のアクティビティー・ムーブメントとカウンターウエイトという
考え方が有ります。この2者の大きな違いは、前者は筋活動で見ていますが、後者は質量(体重)の移動で運動を判断している点です。
カウンターウエイトは質量の移動ですから、単純にいえば天秤を想像してもらえるとわか
りやすいかもしれません。天秤は左右バランスを取るためには同じ質量でないと平衡状態を
保てませんよね? 天秤と考えればその中心となるのが台座になるので、その台座は支持基
底面上に存在することになります。
この部分は特に、日本で指導されているクラインの考え方と大きく違う点です。すでにク
ラインに対する知識がある方は混乱し、講習会中ずっと後を引いてしまう・・・傾向になる様に
思います。

上記以外にも、抵抗の考え方・姿勢と重力・筋の特性等、上記を含めたこれらの原理を用いた治療テクニックについて包括的に考えていきます。

次回は1b歩行について説明したいと思います。

image1バルーン:カウンター運動と支点、レバーアームの関係を包括的に考え
トレーニングに活用します

 

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